天然100%ハナヘナとケミカルヘナのホントの違いについて
目次
天然ヘナとケミカルヘナって何がちがうの?
ヘナを検索すると、【ケミカルヘナ】という単語がどのヘナサイトにもでてくると
思います。
今回は天然ヘナとケミカルヘナの違いについてと、実際のインドで行われている
ケミカルヘナの製作の実態について書いていきます。
天然ヘナとは・・・
読んで字のごとく天然の植物(ヘナの葉)を乾燥させて、
パウダー状に製粉し、なにも加工をしない
純粋なヘナです。
インドでは、製粉工場がヘナ畑周辺にたくさんあり
まずその工場がヘナの葉をマーケットで買い付けをします。
そこから、第二次の製粉工場へ出荷し日本へと輸入されるのが
おおまかな流れとなります。
詳しくは、こちらのインド視察個人ブログをご覧ください。
http://ace-lab.saitama.jp/5437
そのままの状態で出荷されて、日本で化粧品認可をうけたものが
【天然ヘナ】として販売されます。
【雑貨】として販売されているものもあるので要注意です。
ケミカルヘナとは・・・
天然ヘナにたいして、真逆のヘナといえるのか?
と疑問もでるのですが、
ケミカルヘナとは、天然ヘナの粉末によく染まるようにヘアカラー剤などに含まれる
化学染料を配合したものです。
天然ヘナは色味がオレンジ色にしかならないので、
日本に入ってきた当初、よく染まるようにメーカーは化学染料を配合したヘナを
美容室に販売し、頭皮や髪にやさしいとうたい文句で
美容室で提供されていた歴史があります。
肌が敏感な方で知らずに染めてしまうと大変なことになるので、
【ケミカルヘナ】には注意が必要なのですね。
また、よくインターネットで見かけるのが、
”このヘナは短時間で染まります!!”
”色の種類が豊富です!”
などの宣伝です。
これに関してもケミカルヘナと認識してもいいです。
天然ヘナの色はオレンジ色しかなく、
オレンジ色をブラウンに寄せていくのに、
天然藍(インディゴ)を使用します。
なので基本的にはこの2種類でヘナ染めは成り立っているので、
色のバリエーションは非常に少なく、
その人それぞれの髪質に沿った色にしかなりません。
一回で黒色になるヘナというのは存在しなく、
非常に高濃度なジアミン色素を配合したヘナなので、
ヘナをやる際は注意が必要です。
インドで行われているヘナの加工の落とし穴
インド原産のヘナ。
ヘナはヘナでも新鮮なものもあれば、古く劣化したものも取引されているのが現状です。
では、古くなったヘナはどうするのか?ということになります。
(写真は古くなったヘナでマーケットに沢山あります)
新鮮なものは乾燥させても緑色の葉の色を維持しています。
古く劣化してくると写真のように、茶色になってきます。
茶色になったものは、安価で取引されていて一応はヘナの色は
でるのですが、これでは売り物になりません・・・
なので、この劣化したヘナにダイアモンドグリーンという
化学物質を使用し、
新鮮なものに似せる加工をするのですね・・・
そういった加工をしたものが、通常の新鮮なヘナより安く取引できるので、
大手の雑貨屋さんなどに並んでいる低価格のヘナとして、
日本で販売されているのが現実です。
なんでこんなに値段の差があるのかとの疑問も解決すると思います。
食品なども、さまざまなからくりで販売されていますが、
それこそ深堀すると闇が深いように、【天然ヘナ】業界も闇は深いです。
そこで、安心して取引ができるようにインドに実際に視察に行き、
製造管理をしているのが、【ハナヘナ】というブランドとしての使命なんです。
雑貨登録のヘナとは
先ほど書いた【雑貨登録のヘナ】というのもあります。
これに関しては、輸入の際に通関検査や中身の申告制がないので、
非常に安価で販売されています。
理美容師が人体に使用していいのは、化粧品登録か
医薬部外品のものであるので、雑貨扱いのヘナは人には禁止されております。
また、カツラなど人ではないものには使用しても構いませんと表記されています。
はっきりと申し上げて何が入っているかまったく見当もつかなく危険です!!
たまに、ハリコシがよくでていいんですよ~という危険な美容師も
いるので要注意です!!!
人口色素でも一部配合可能なものあります
代表されるのが、HC染料、塩基性染料というもの。
この二つは、化粧品として今のところは認可がでており、
アレルギーの反応件数も少ないです。
HC染料は、裏面の表記にHC黄、HC青などといった表記がされています。
代表的な例が、カラートリートメントといわれる商品です。
ヘナに配合される理由はすぐに色が付きやすく、色味をやや茶色に
見せてくれることと、
古いヘナでも発色をよくみせるようにできます。
もう一つの塩基性染料について。
こちらは商品の裏面に塩基性青、塩基性茶色といった具合に表記されています。
これもカラートリートメントとしての商品によく配合されています。
だいたいの化粧品登録のヘナにはHCヘナ染料より塩基性染料が使われています。
ヘナに含有されているときの表記が、
2アミノ‐6クロロ4ニトロフェノールなどと表記されます。
では一体どのくらいの量が配合されているかというと、
たったの2%程度。
のこりの98%は天然ヘナなので、天然なんです!!と言われることも・・・
せっかくのヘナの色味を塩基性染料をいれたら、
全くの別物としてとらえるべきです。
まれにこの染料でも反応されるかたもいるので、
変に混ぜるのは非常にリスクが高いので、天然ヘナのみが結局は一番お勧めなんですね。
最後に・・・
最後に化粧品登録のヘナの表記は、
ヘナの場合は、ヘンナ
インディゴの場合は、ナンバンアイ葉
となっています。
2007年のヘナ自主回収騒動では化粧品登録のヘナに実際のケミカル色素が
混入していて自主回収となりました。
そのようなことにならないように、正しい発信を心掛けたいものです。
【良いものを安く】というのは売り手側の仕掛けであって、
良いものほど適正価格で提供するというのが、
当店のポリシーであって、天然ヘナの品質向上に
つながっていくのがベストだとおもいます。